『臨床心理学』以外の心理学の雑誌を知りたい。
心理療法の最新の動向を知りたい。
できるだけ多くの研究者や臨床家の書かれた資料を読みたい。
このような思いを持たれている方にご紹介する本はコチラ!
この雑誌も金剛出版から2カ月に1回出版されている雑誌になります。
『臨床心理学』とは交互に発売される感じになりますね。
今回のテーマは「逆説的介入を日常臨床に活かす」です。
読んだらすぐに臨床に活かすことができそうな雰囲気が漂っています。
巻頭言は下山晴彦先生で、
最初からアバター心理相談って何?という気持ちにさせられます。
心理相談にもアバターの時代がやってきたんですね。
アバター心理相談はまさに逆説から生まれたような印象を受けました。
北西憲二先生が事例を紹介され、
「「できないこと」をあきらめること(逆説的介入)が、
「できること」への転換を容易にし、
そこでの健康な力の気づきと発揮を促す(創造的)。」(p.13)
と書かれていて、とても心に残りました。
逆説的介入について、
森田療法、弁証法的行動療法、マインドフルネス認知療法、アドラー心理学、
アクセプタンス&コミットメント・セラピー、家族療法、臨床動作法などから考える、
というような内容になっています。
最期の方の海外の研究を紹介する「Review of Books Abroad」というところで、
PTSDに対するエビデンスに基づいたトラウマ焦点化治療として、
Written Exposure Therapyなるものが紹介されています。
利用しやすい印象がありますので、
おそらく日本でも普及していくのではないでしょうか。
『精神療法』も『臨床心理学』と同様、
2023年3月31日までに定期購読を希望すると、
2号分50%OFFになるそうです。