マインドフルネスがうまくできない。
マインドフルネスはどんな効果があるの?
マンドフルネスにデメリットはないの?
このような思いを持たれている方にご紹介する本はコチラ!
デイビット・A・トレリーヴェン『トラウマセンシティブ・マインドフルネス』金剛出版
私が大学院生時代にはマインドフルネスという言葉はあまり有名ではなく、
認知行動系の方々が少しお話している程度だったように思います。
しかし、ここ20年近くで心理学の分野も飛び出して、
あちらこちらでマインドフルネスという言葉を聞くようになりました。
お会いするクライエントさんからもマインドフルネス瞑想をしていますというお話が出ます。
本やインターネットの情報を見ると、
マインドフルネスの良い効果がたくさん書かれていて、
マインドフルネスはとても良いものだと思われることでしょう。
しかし、実際にマインドフルネス瞑想を行い、調子を崩してしまう人も少なくないのです。
そこの部分はあまり知られていない印象があります。
マインドフルネスのデメリットにもしっかり対応した新たなマインドフルネスについて書かれているのが本書です。
マインドフルネスとは「判断したり批判的に捉えたりすることなく、起きていることをありのままに認識する心の力」(p.39)です。
「マインドフネルス瞑想にはトラウマ経験者のストレス症状を悪化させる可能性があります。具体的な例としては、フラッシュバックや感情的な過覚醒、解離などが挙げられます。安全で無害なように見える瞑想ですが、トラウマ・サバイバーが抱える傷のど真ん中に突き刺さってしまうことがあります。」(p.2)
だからこそ、トラウマ経験者でも安心・安全に取り組むことが出きるトラウマセンシティブ・マインドフルネスを本書で学ぶことは意味のあることだと私は思います。