心理療法はたくさん種類があるけれど、何を学べばいいの?
統合された心理療法って何?
これから心理療法はどうなるの?

このような疑問に答える本はコチラ!

日本心理療法統合学会(監修)『心理療法統合ハンドブック』誠信書房

まずは2019年に日本心理療法統合学会というものが誕生していたことにビックリ!
福島哲夫先生、杉原保史先生、岩壁茂先生などが関わられているようです。
ご興味がある方はぜひご入会を検討してみてください。

公認心理師になるために(公認心理師になっても)心理療法を学んでいきますが、
現在の心理療法の世界には400種類を超える心理療法があるそうです。
400種類も学んでいくと考えると気が遠くなりそうですね。

本書には各心理療法の共通要因がまとめられており、
これはとても興味深く、重要な部分になると思います。
まずはこの共通部分をしっかりおさえることができる公認心理師を目指したいと思いました。

他には確立された統合的心理療法が6つ紹介されています。
加速化体験力動療法(AEDP)
フォーカシング指向心理療法
エモーション・フォーカスト・セラピー
弁証法的行動療法
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)
スキーマ療法
どれも心理療法のテキストにはなかなか出てこないような気がしますので、
気になるものから学んでみるのもいいかもしれません。

心理療法を全く学んでいない人が本書から読むのは、個人的にはオススメしません。
まずは心理療法のテキストなどで、
クライエント中心療法、精神分析、認知行動療法などよく知られている心理療法を学んでからの方が、
本書の良さがより分かると思います。