スクールカウンセラーになりたい!
スクールカウンセリングって何をするの?
先生方から評価されるスクールカウンセラーになるためには?

このような思いを持たれている方にご紹介する本はコチラ!

黒沢幸子・森俊夫・元永拓郎『明解!スクールカウンセリング 理解編』金子書房

高校生で公認心理師になりたいという思う方に、
「将来、どんな心理職になりたいの?」と尋ねると、
「スクールカウンセラー」と答えられる方はなかなか多いのではないでしょうか。

一番身近な(?)心理職がスクールカウンセラーだからという理由が多そうですが、
スクールカウンセラーは相談室で生徒さん達と面談することだけが仕事ではありません。

本書は公認心理師資格制度が始まる前に出版されていますが、
スクールカウンセラーになるために必要なことが凝縮されていると思います。
現在、スクールカウンセラーで働かれている方にとっても自分を振り返りやスキルアップにつながると思います。

本書ではスクールカウンセリング活動を以下の五本の柱としてまとめています。
①個別相談
②コンサルテーション
③心理教育プログラム
④危機介入
⑤システム構築

どうでしょうか?
先程の生徒さんとの面談は①個別相談に含まれますが、
その他に4つもあるのです。

特に③心理教育プログラムでは、
先生方と同様に生徒さん達の前で授業をしたり、
体育館などで講演したりすることを求められますので、
相談室での面談とは違ったスキルも必要になることでしょう。

最近では④危機介入、⑤システム構築もかなり重要視されていると思います。
個人を見る視点だけでなく、組織を見る視点も忘れてはなりません。

著者のお一人の森先生が惜しくも亡くなられてしまいましたが、
ぜひとも続編の『熟達!スクールカウンセリング 活用編』の出版を期待しています。