調査をする際にどのくらいのデータを集めればいいの?
検定力って何?
サンプルサイズの設計の仕方を知りたい。

このような思いを持たれている方にご紹介する本はコチラ!

村井潤一郎・橋本貴充(編)『心理学のためのサンプルサイズ設計入門』講談社

質問紙調査などを実施する際に、
どのくらいの方に調査をお願いするのか悩みどころですよね。

前に大学の先生にお尋ねしたところ、
「できる限り多く」とお答えをいただいた記憶があるのですが、
現実的にはなかなか調査協力をお願いできる人数も限りがあります。

本書では検定力分析に基づくサンプルサイズ設計と、
信頼区間に基づくサンプルサイズ設計を説明してくれています。
サンプルサイズを決める根拠になりそうですね。

その他には下記の領域ごとのサンプルサイズ設計の特徴も書かれています。
・認知心理学研究
・臨床心理学研究
・社会心理学研究
・発達心理学・教育心理学研究

最後は無料の統計ソフトRの簡単な使い方が説明されています。
統計ソフトではSPSSが有名ですが、
個人で使用するには10万円以上する高価ですので、
Rの存在はとてもありがたいですね。
近年はRを利用して分析されている論文も多くなってきた印象があります。

研究計画を考える中で、
調査対象者の数を決める際に、
本書を読んで検討してみるのはいかがでしょうか。