デイケアについて知りたい。
ケアとセラピーの違いについて考えたい。
東畑開人先生の本を読みたい。

このような思いを持たれている方にご紹介する本はコチラ!

東畑開人『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』医学書院

ついに読みました。
あちらこちらで絶賛されていた本になります。
絶賛されていた理由がとてもよく分かりました。

どちらかといえば私も大学院を修了した後はセラピーというよりケアに近い仕事をしていたので、
共感できる部分が多々ありました。
時折、セラピー以外はしたくないというような若い心理職の方のお話を耳にしますが、
ケアの仕事の経験がセラピーにとても活きてくると個人的には感じています。

ケアとセラピーの違いを考える上で、
タカエス部長とシンイチさんのエピソードは具体的で分かりやすく、とても参考になりました。
どちらが良いとか、悪いとかではなく、
それぞれについてとても考えさせられました。
(ネタバレしないようすると抽象的な表現になってしまいます。)

個人的にはユウジロウさんのエピソードは泣けました。
東畑先生の書き方は読者をその世界に引き込む力がありますよね。
いつの間にか私もデイケアの一員になって読んでいました。

実習でデイケアに行く学生、
これからデイケアで働く方、
すでにデイケアで働かれている方、
すべての方々に本書は様々な示唆を与えてくれると思います。

ぜひ一読を!と思いましたが、
すでにかなり話題になっていましたので、
私が遅いくらいかもしれませんね(笑)。

投稿者

RuKina

公認心理師、臨床心理士、博士(心理学)

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